昼食後に一行が次に向かったのは、古くは修験の地、そして現在は風光明媚な眺望を楽しめるリゾート地として人々に親しまれている長崎鼻リゾートキャンプ場です。国東半島アートプロジェクト総合ディレクター及びBEPPU PUROJECT 代表理事の山出淳也さんにここで合流して頂き、長崎鼻に設置されたアート作品巡りがスタート。まず一行を出迎えたのは、鮮やかに咲き誇るヒマワリ畑の光景です。見ごろを迎えた何十万本ものヒマワリが青空の下で咲き誇る様はとても絵になり、みなさん夢中でカメラのシャッターを切っていました。
海水浴場方面に少し歩いていくと、一つ目のインスタレーション、チェ・ジョンファ氏の「色色色」がありました。ピラミット型の段々畑に設置された階段の先は、遥か海の彼方と周辺を取り囲む段々畑の植栽帯を一望できる展望スポットに。作品周辺の土壌が完成次第花を植えていき、年を経ることで作品として完成するそうです。ここで一行は東西南北に広がる長崎鼻の夏の風景をカメラに収めます。
段々畑の合間を抜けてしばらく歩くと、今度はオノ・ヨーコ氏の作品「見えないベンチ」が複数設置された広場に到着。国東の石で作られたベンチのすぐ下のプレートには、それぞれ詩的な指令が書かれています。一つ一つのベンチから見える素晴らしい海の眺望をじっくりと体験しながら、しばし海風に癒される参加者の皆さん。
海に面した段々畑のヒマワリを撮影しながら、海水浴場沿いに進むと、カフェレストランFIORE前にあるオノ・ヨーコ氏の2つ目の作品、「念願の木」が現れました。願い事を書いた短冊を木につるすと、その短冊がアイスランドはレイキャビーク沖のヴィーズエイ島にある「イマジンピースタワー」の台座に永久に納められるそうです。
次に一行が向かったのは長崎鼻キャンプ場下の海蝕洞穴。石川さん自身も強烈に印象に残ったという海蝕洞穴は、火山活動によってできた凝灰礫岩溶岩の層が海水に浸食されてできた洞穴で、長崎鼻全体に複数存在しています。その中の一つ、行者洞穴は修行場として知られていた場所です。岩をくりぬいてできた大きな祠に「役の行者」「不動明王」「蔵王権現」が祀られており、蒼い波がうちつける神秘的な空間です。お参りをすませると、早速石川さんが写真撮影開始。それにならって、参加者の皆さんも撮影に没頭していきます。石川さんもハンドマイクを持って作品の解説をして頂きました。
洞穴を見学した後は、「念願の木」の月桂樹へ願い事を書いた短冊を吊したり、各々お土産を購入したりと、長崎鼻でのどかなひと時を堪能しました。
長崎鼻をあとにして国東からバスに揺られること約2時間。一行は2日目の宿泊施設、「ホテル白菊」に移動しました。白菊は数ある別府温泉の中でも、圧倒的湯量を誇る源泉かけ流し温泉が自慢のホテルです。
今日一日の汗を流してさっぱりした皆さん、夕食会場に集まりまずはビールで乾杯。
豊後灘で獲れた魚介を中心とした旬の味覚をたっぷりと採り入れた食事を中心に、会話が弾みます。
20時からは恒例の作家とゲストを交えたトークイベントがスタート。国東アートプロジェクトディレクター・山出淳也さんによるプレゼントーク、及び石川さんと山出さんのトークショーが行われ、現在展開しているアートプロジェクトの概要や、2014年に開催予定の「国東半島芸術祭」(テーマは「地霊」)、プロジェクトの裏話などをお話していただきました。
参加作家とプロジェクト企画者、双方からの考え方を伺うことができた、貴重な時間となりました。
お部屋全てがオーシャンビュー。全室、瀬戸内海が望め、窓から聴こえる潮騒がBGMとなり、ゆったりとしたくつろぎの時間を過ごせるホテルです。またお食事は、国東の海・山の幸や地酒を楽しめます。
5年連続で「人気温泉旅館ホテル250選」で5つ星を獲得しているの他、「プロが選んだ日本のホテル・旅館」100選の宿に入選するなど、旅行のプロお墨付きのホテル。源泉かけ流しの露天風呂も好評な宿です。