大分県国東半島。多くの人にとってあまり聞きなじみのない地名なのではないでしょうか。 九州の北東に位置するここは、古くは大陸との交易の場として栄え、渡来文化と融合した独特の土着信仰と、国東半島を中心に発達した神仏習合の山岳仏教・六郷満山(ろくごうまんざん)の文化が現代まで脈々と受け継がれた、非常に奥深い歴史を持つ地域でもあります。
2012年からは国東アートプロジェクトが開始され、その評判は瞬く間に口コミで広まり、他に例のない国東の固有文化とその神秘性が数多くの来訪者を虜にしています。
2012年から春夏秋冬を通して国東の風景を撮影し続ける写真家・石川直樹さんもその一人。カルトラツアー第三弾では、世界のあらゆる場所を旅してきた石川さんが今もっとも注目している国東半島を巡ります。
ツアーは国の重要文化財に指定されている「熊野磨崖仏(まがいぶつ)」からスタート。平安時代末期の作とされ、国内屈指の大きさを誇る巨大な不動明王像と大日如来像を見て、幽遠な風景と時間の流れに誘われるままに宇佐神宮へ。宇佐神宮は、神仏習合の発祥地ともいわれており、この宇佐八幡の影響のもと、国東特有の信仰を集めた寺院は現在も数多く存在しており、そのほとんどの開基は仁聞(にんもん)菩薩によるものです。今回はそのうちの3つ、山岳修行の寺でもあり、「修正鬼会(しゅじょうおにえ)」という大変珍しい行事が行われる天念寺、「三人寄れば文殊の知恵」の発祥地といわれる日本三文殊の一つ・文殊仙寺(もんじゅせんじ)と、かつて六郷満山の山岳修行の中心地であり、国東半島最大級の仁王石像を祀った両子寺(ふたごじ)を巡ります。
そして、翌日は、旅の最大の魅力であり、「歩く」を思う存分体感できる猪群山(いのむれやま)と長崎鼻(ながさきばな)にも足をのばします。猪群山は、両子山から北西に位置する標高約460mの山で、山頂には巨石群が環状に立ち並んだ神秘的な場所です。一説によると、山幸彦が龍宮から持ち帰った塩潮盈珠(しおみちのたま)と潮乾珠(しおひのたま)が安置された場所とされていますが、その謎は小説家・松本清張をはじめ、今もなお数多くの人々を惹きつけてやみません。 そして、周防灘(すおうなだ)に面した細長い岬、長崎鼻は海蝕洞穴が数多くあり、古くは修験の地として、そして現在は風光明媚な眺望を楽しめるリゾート地として人々に親しまれており、ツアーが開催される夏にはなんと80万本以上のヒマワリが咲き誇る花岬に。
ツアー初日は、「ホテルベイグランド国東」に宿泊します。このホテルは、全室オーシャンビューで、部屋から瀬戸内海を眺望できます。窓の外からきこえる波音をBGMにゆったりとした時間を過ごせる宿です。お料理は、国東の海・山の幸と地酒などを堪能出来ます。また、夕食時には石川さんのレクチャーを予定しています。 2日目の宿は、別府駅からほど近い「別府温泉 ホテル白菊」です。この宿で注目すべきは、通称「美人の湯」と呼ばれる源泉かけ流しの露天風呂付きの大浴場です。美肌に効果が高いとされる泉質で、入浴後は肌がすべすべになると言われています。また、大分の山の幸や「豊後灘」で獲れた魚介を中心とした四季折々の旬の味覚を用いた感性豊かな日本料理に舌鼓を打ちながら、国東アートプロジェクトの総合ディレクター・山出淳也さんをお迎えし、石川さんとのトークショーを行います。旅を通じて出会った人々だけが体験できる特別な企画を、ぜひお楽しみください。
見どころが盛りだくさんのカルトラ・国東ツアー。
「異人(まれびと)」である私たちは、どのような神秘を垣間見ることができるのか、それは参加してからのお楽しみです。
ぜひこの機会に、1300年前の日本の原風景を体験する旅に出かけませんか。
お部屋全てがオーシャンビュー。全室、瀬戸内海が望め、窓から聴こえる潮騒がBGMとなり、ゆったりとしたくつろぎの時間を過ごせるホテルです。またお食事は、国東の海・山の幸や地酒を楽しめます。
5年連続で「人気温泉旅館ホテル250選」で5つ星を獲得しているの他、「プロが選んだ日本のホテル・旅館」100選の宿に入選するなど、旅行のプロお墨付きのホテル。源泉かけ流しの露天風呂も好評な宿です。