トーク終了後には、名和さんから参加者の皆さんにサイン入り図録のプレゼントが!このサプライズには一同大喜び。図録には名和さんのこれまでの代表作が掲載されており、作家から直接制作秘話を聞いた直後なだけに、皆さんの作品の見方や感じ方もそれぞれ大きく変わったのではないでしょうか。
ここでサプライズメニューが登場! 名和さんの作品「BEADS」にインスピレーションを受けて作られたオリジナル料理「トマトスープとアルギン酸だしタピオカ」です!
器の底には冷製トマトスープ、オブラートを挟んで上部には汲み上げ湯葉と、アルギン酸ナトリウムを塩化マグネシウムに混ぜて丸くしたタピオカ、そしてジュレ・蓴菜がのっています。
村田さんの説明だけ聞いていると、料理の説明なのか作品の説明なのか、はたまた科学実験の説明なのか分からなくなるような不思議な感覚に。「引力にいかに逆らうか、調和するかと考えられたメニュー」であるということで、まさに芸術品です。
実はこのメニュー、前日の搬入時に名和さんの作品を初めて生で見た村田さんと料理人の皆さんが、当日朝まで調整・試行を繰り返し完成させたもので、前日までのメニューを変更して用意されたそうです。この妥協しない姿勢に、料理人としての誇りを感じます。
さっぱりとした味付けと不思議な食感に虜になる一同。この日だけの特別料理を食べきってしまうのを惜しむように、じっくりと味わいます。
次に出てきたのがアユの塩焼き。
整然と並べられた焼き立てのアユが一つ一つ丁寧に盛り付けられ、参加者の皆さんの前に運ばれます。女将さん・若女将さんと言葉を交わしながら今日一日を振り返る参加者の皆さん、すっかりお互いに打ち解け、リラックスした様子で会話を楽しんでいました。
オリジナルコラボメニューの第2弾は、こちらのデザート「Trans黒ゴマ豆腐」です。
色鮮やかなフルーツと共に、名和さんの作品「Trans」彫刻シリーズのミニチュアが寒天の中に添えられています!こちら、名和さんが本企画のために制作したTransシリーズを象ったシリコン型を使っているということで、皆さんからは盛大な拍手が!…とはいっても、村田さん曰く、先のアルギン酸タピオカの方が、創作に苦労されたとのこと。
崩してしまうのがもったいないほど美しいデザートです。
たっぷりと料理を堪能した後は、名和さんと村田さんとの対談が行われました。 作家として、料理人として今の日本を代表するお二人の今に至るきっかけや、仕事に対する考え方、今後のビジョンなどが語られました。
この対談のために、直前にいただいていた参加者の皆さんからの質問にも答えるお二人。
名和さんは現在進めている韓国での美術館プロジェクト、村田さんは後継人育成について、それぞれ今考えていることを聞かせていただきました。
名和さんや名和作品への理解がぐっと深まっただけではなく、「創る」者としてひたむきに未来を切り開くお二方から、前向きなエネルギーをたっぷりと頂くことができたひと時、濃密な空間での充実した時間はあっという間に過ぎ、解散の時間に。
最後にはみなさんで集合写真を撮影し、ツアー終了となりました。一泊二日という短い時間ではありましたが、特別な縁で出会った皆様にとって、歴史豊かな都・京都でのこの新しい体験は、ひときわプレミアムなものになったのではないでしょうか。
人と場所との出会いから生まれるつながりが、新たな体験を作り出していく「心を耕すプレミアム体験の旅」、カルトラ。今回お会いできた皆さん、そして次回参加を希望する皆さんにも、今後のカルトラツアーでお会いできるのを楽しみにしています!
名和さん、村上さん、参加者・ご協力者の皆さん、素敵な時間を提供していただき、本当にありがとうございました!
国内外を問わず、世界中から京都を訪れる方々に向けた今までにない新しいスタイルのホテル。友人が集う場に遊びにきたような居心地の良さも兼ね備えながら、京都の今を表現するアートやカルチャーが集まる刺激に満ちた場を提供しています。