2015.Jan.13
新春伊勢参り 後編
みなさんこんにちは。
前回に引続き、今回も伊勢神宮の後編をお送りいたします。
豊受大神(天照大御神の食を司る神様)をお祀りしている外宮から、天照大御神をお祀りしている皇大神宮、(内宮)の順番にお参りするのが一般的と言われています。
というわけでせんぐう館を鑑賞し、外宮をお参りした後でバスで10分ほどの内宮にやって来ました。
皇大神宮(内宮)
内宮 五十鈴川に架かる宇治橋
内宮の宇治橋にあるこの鳥居は昨年10月に竣工したばかり。
この橋の左手にはおみやげや様々なおいしいもので有名なおはらい町、おかげ横丁が広がっています。まずはお参りに、橋を渡り入って行きました。
内宮の手水舎
大きな鳥居をくぐって更に奥へ。
外宮と同じく、内宮にもまた立派な杉が天高くそびえています。
伊勢神宮の中にある杉で、大きなものは「神宮杉」と呼ばれているとのこと。
天照大御神がお祀りしてある本宮は雨上がりの天気も相まって殊更清々しく、神聖な雰囲気が漂っていました。心洗われるような気持ちになり、参拝する際に感謝の念を伝えることでよりいっそう境内が爽やかに感じられたのでした。
こうした経験をもたらすのは神宮杉や古来より受け継がれてきた伊勢神宮を支える思想、あるいは土地自体が持つ力が影響してのことなのかも知れません。
境内にある別宮である荒祭宮と風日祈宮橋にもお参りをして内宮を後にしました。
そして、伊勢参りのお楽しみでもあるおはらい町とおかげ横丁へ。
おはらい町・おかげ横丁
おはらい町
歴史的な風情を感じさせる建物に囲まれた石畳を歩いていると、江戸時代にタイムスリップしてお伊勢参りにやってきたかのような気分になってきます。
おかげ横丁入り口 赤福本店にて
おかげ横丁
町全体の時が止まってしまったかのような美しい光景です。
長い間ずっとこうした町並みが広がっていたかのようなおかげ横丁ですが、実はそうではありません。この町は第61回式年遷宮が行われた平成5年にお伊勢さんの「おかげ」という感謝の気持を持って開業した場所です。それまでのおはらい町やおかげ横丁は、現在ほどの賑わいは無く、寂れていたというのは今からは想像もつかない話です。
このおかげ横丁を完成させたのが伊勢名物の赤福を親会社とする伊勢福。伊勢ならではの老舗の味、名産品、歴史を体感できるこのおかげ横丁で伊勢参りの思い出が彩られること間違いありません。
猿田彦神社
内宮前から徒歩15分ほどの場所にある猿田彦神社にも今回お参りに行って来ました。
道案内や開拓をした功績を持つ猿田彦大神をお祀りしているというこちらの神社には「みちひらき」のご利益があると言われ、内宮とともに必ずお参りをするという人も珍しくないそうです。
猿田彦神社
境内にある「古殿地」
この古殿地に刻まれた干支のうち、自分の干支に手のひらを当てて祈願すると願い事が叶うと言われています。
境内にある「たから石」
宝船に似ていることから、たから石と呼ばれているそうです。白蛇が乗っているようにも見えることから縁起物として愛されてきました。
猿田彦神社の他にも、伊勢神宮の近隣にはたくさんの神様が祀られています。それぞれに個性のある境内にあるものを見たり、お宮お参りをする楽しみがたくさんあります。
この魅力を味わいに新春の伊勢神宮を訪れてみてはいかがでしょうか。