金沢レポート①

2014.Nov.26

金沢レポート①

来年春に北陸新幹線の開業が決まり、盛り上がりを見せている石川県・金沢に伺いました。
加賀百万石の城下町の姿を残した風情ある街並みや、前田家歴代藩主が振興した伝統工芸や伝統芸能が今なお息づいている文化スポットです。そんな金沢の魅力を2回にわたって、レポートしていきたいと思います。
 
金沢と言えば、兼六園や金沢城、茶屋街など、いつ行っても楽しめるスポットだらけの街ですが、それだけではなく、毎週のように様々なイベントが目白押しです。
美術館でいうところの常設展と企画展といったところでしょうか。町全体が美術館のような見どころ満載な町です。
 
まずは、常設展のような、いつ行っても良いものを見られるという絶対的なおすすめスポットを紹介していきたいと思います。
 
 
金沢名スポット紹介
 
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日本三名園の1つ、兼六園。どこを歩いていても四季の移ろいを感じることができます。
 
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園内にある時雨亭は、庭を見ながら休憩ができるいという癒しスポットなので、広い園内を歩き回った後に行くのがおすすめです。この場所に座ると、すっと背筋も伸び、庭園の落ち着いた雰囲気に合う佇まいに自然となります。
 
 
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兼六園と隣接して建つ金沢城。
 
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1759年の火災でほとんどの部分を火災で失った金沢城ですが、平成13年に菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓が復元され、かつての意匠を見ることができます。
復元の理由は文化財の重要さだけではなく、技術の伝承の為でもあったのだそう。それほどまでに、この釘を使わない木造工法は難しい技術なのだそうです。
 
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お城と言えば石垣、という石垣マニアでなくとも、金沢城の石垣は必見です。「石垣の博物館」と呼ばれるほど、多種多様な石垣が存在しています。様々な石垣の表情を楽しんでみてはいかがでしょうか。
 
 
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兼六園と並んで人気の高いひがし茶屋街。
一歩足を踏み入れれば、どこからともなく三味線の音が聞こえてきそうな風情ある建物が残っています。
 
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そんな城下町の雰囲気とは裏腹に、ひがし茶屋街に行ったら是非食べたいと思っていた洋食の老舗、自由軒のオムライス。江戸の面影を色濃く残すこの町にあって、洋館ながらも周囲の景観に溶け込む建物もとっても素敵です。職人技としか言いようがない薄焼たまごのオムライス、ランチに是非召し上がってみてはいかがでしょうか。
 
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歩いているだけでも楽しめますが、1820年に建てられて以来、手を加えられずに残っている国指定重要文化財の志摩は、一歩足を踏み入れるとそれだけで雰囲気にのまれてしまうような体験ができます。
 
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古く沢山の人が訪れている家ならではの独特の気配とでも言いましょうか。空気がとっても濃く、想像するというよりも勝手に情景が浮かび上がってくるような不思議な体験でした。
 
 
というわけで、いつ行ってもお勧めの金沢の誇る名スポットでした。もちろんこの他にも沢山の名スポットがあるのですが、今回の旅では金沢のイベントの多さに驚いたので、ここからはイベントを紹介していきたいと思います。
メイスポットが常設展と言うならば、イベントは企画展とでも言いましょうか。毎週のように、さまざまなイベントが開催されています。
 
 
 
金沢イベント紹介
 
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こちらは、2006年から毎年10月に開催されている“おしゃれメッセ”というイベントの1つ「かなざわくらふとマルシェ」。
 
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県内外のクリエーターや学生によるクラフト作品が展示販売されています。こちらは卯辰山工芸工房のブース。雪山をスキーで滑る人の様子がお皿に描かれていて、とっても可愛らしいうつわです。
 
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こちらは、福来るクルクル風車さんのブース。全国のクラフトマーケットに出展しているそうです。
お店にじわじわ近寄っていく子供たちがとってもかわいい。あれは一体何?という純粋な興味から自然と体が動いていく様子は、いつの時代も変わらない子どもたちの特徴なのでしょうか。
 
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体験コーナーなど、子どもたちが早くから工芸に参加するきっかけづくりも忘れません。
生活の為のもの作りが子供の内から身近にある環境はとてもうらやましく、大事にしてほしいなあ、と心から思いました。
 
 
さて、お次は、夜の金沢を紹介したいと思います。北陸新幹線開業を控え、新たな金沢の夜の文化観光を提供するため、さまざまなイベントが開催されています。
 
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こちらは月見光路。金沢工業大学の学生達が、地域住民と連携して金沢市の中心市街地に元気をつけようと、あかりを使って都市空間を幻想的に演出するイベントです。
街の中に散りばめられたあかりは、都会の電灯とは違い、城下町らしい人々の繋がりを感じさせる暖かな雰囲気を醸し出しています。そんなあかりに釣られるように、沢山の人が集まっていました。
 
 
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最後は金沢駅前の鼓門で行われていたプロジェクションマッピング「金澤月見ゲート」。
「つなぐ TSU-NA-GU」というメインテーマには、北陸新幹線開業による、東京金沢間の沿線地域から見込まれる観光客と金沢の街のつながり、人々のつながり、様々な文物との交わり、そして、金沢の新たな時代へのつながりへの想いが込められているそうです。
金沢駅のシンボルである鼓門が映像によって一段と華やかさを増すことで、歓迎されていることが伝わってくるイベントでした。
 
 
今回紹介したイベントは終わってしまいましたが、今後も金沢では様々なイベントが開催されます。いつ行っても楽しい街の新たな魅力を再発見する旅に出てみてはいかがでしょうか。
 
 
 
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歩こうと思えば歩けてしまう金沢市内ですが、1日中歩き回ると意外と疲れる&時間がかかるので、移動は、市内のレンタサイクル「まちのり」をお勧めします。
市内19ヵ所のサイクルポートがあり、観光スポットには必ずあるので、手軽にレンタルして移動することができます。
金沢に行った際には是非利用してみて下さい。
 
 
 
Information
金沢市観光協会
 
 
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